2019年01月25日

新クルーズ帆船 建造すすむ   

ハンブルグを本拠に2隻の帆装クルーズ船を運行するシークラウド社が3隻目の新造帆船の完成を急いでいる。

3隻目の帆船はシークラウド・スピリット。現在スペインのヴィゴにあるファクトリア・ナバル・デ・マリン造船所で建造中だ。鋼鉄製の船体は5層デッキをもち、69の客室(うち28室は帆船では珍しいバルコニー付)で136名の船客を収容することができる。三本のマストには27枚の帆を備えている。完成は2020年の予定。クルーズの楽しみはますます多様になるか。(情報はcruiseship Portalより)



  


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2019年01月17日

今年もメガ・シップ続々と登場 

大きいことはいいことだ♪は昔MORINAGAがチョコレートのCMで高らかに歌ったフレーズだが、クルーズ業界も見栄えと営業効率のいい大型船が熾烈な戦いを演じている。今や超10万トンで船客4,000名は当たり前、それに何をプラス・アルファして客を呼び込むかである。その結果、ブロードウエイミュージカル、サーカス、大仕掛けなイリュージョン、無重力飛行体験、ジップラインにボルタリング、ウオータースライダーなど洋上遊園地化に拍車がかかった。

んなわけで今年2019年もスーパーリゾート・シップが続々デビューする。奇をてらうのは大衆的なカジュアル船で、コスタは昨年中国市場向けに送り出したコスタ・ベネジア(13万3千トン:船客定員4,200名)をしのぐ大型船コスタ・スメラルダ(18万2千トン:船客定員5,224名。上の完成画)がメイヤー・ツルク(フィンランド)で10月デビューを目指して建造中だ。スメラルダの売り物のひとつは三層フロアに配置した11箇所の日本式鉄板焼きを含むレストランやビストロでコスタ史上最大の規模らしい。まさに「食い倒れイタリアン」の世界か。


バい船体塗装ですっかり有名になったNCLの新造船はノルウエイジャン・アンコール(16万7千トン:船客定員3,998名。上の完成画)だ。こちらの売り物は屋上遊園地にある。全長350mもあり洋上に5mほどはみ出したゴーカート・サーキットは珍しい。他に2種類のウオータースライダーもある。また劇場ではトニー賞受賞のプロダクションが担当するKinky Bootsが毎晩楽しめるとか。もう船じゃなくてレジャーランドである。デビューは11月初旬。


のところ増強目覚ましいMSCは今年3月のMSCベリッシマ(16万7千トン:船客定員4,488名)に続き11月にはMSCグランジオサ(18万1千トン:船客定員4,824名)を登場させる予定。後者のグランジオサはメラビグリア級よりさらに全長を伸ばしたMSC最大級の大型船。広くなったスペースにはレストランを二つ増設するようだ。(上の写真はメラビグリア)


ーニバルは来年超大型のマルティ・グラを登場させる前にホライゾン、ビスタと同級のカーニバル・パノラマ(13万3千トン:船客定員4,008名)をデビューさせる。パノラマはロングビーチを基点に通年メキシカン・リビエラクルーズに従事するだろう。設備では屋上に世界初のトランポリン・パークを設けるようだ。今年12月引き渡し目標で現在フィンカンチエリ(イタリア)で工事中。(情報はUSA TODAY,Cruiseship Industry Newsより)  


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2019年01月13日

大船は食中毒患者も大量だ 

メガ・シップの先駆者オアシス・オブ・ザ・シーズ(22万5千トン:船客定員5,400名)で大量食中毒患者が発生した模様。

6,000名を越える船客を乗せて1月6日にポート・カナベラルを出港したオアシス・オブ・ザ・シーズは、ハイチのラバディに寄港してジャマイカに向かう途上で食中毒患者が発生した模様。初日は船客乗員合わせて8,454名の2%に当たる167件の食中毒患者が発生した。以前ボクが乗った船も大西洋上で食中毒患者を出し、船客1,200名のうち70名(5.8%)が発症して船内は毎日消毒され寄港先にシャットアウトを喰った。オアシスの患者はさらに増加の勢いがあり、船は次の寄港地ファルマスを抜港しクルーズを中止してポート・カナベラルに戻ることを決めた。CDCレポートによると12日現在で500名に近い患者が出ている模様。大船の場合は大変だ。医者と看護師はせいぜい2~3名で患者が100名を越えたら手がまわらない。患者は客室に缶詰にされ、三食お決まりの質素な病人食だな。美食レストランも絵に描いた餅さ。(情報はcruisejunkie com.およびCruise Law Newsより)  


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2019年01月11日

でっかい落し物  

クルーズ船が航海中にテンダーボートを海に落とす事故があった。

その船はカーニバル・ドリーム(12万8千トン:船客定員3,600名)。12月30日の午後2時頃、船はクルーズを終えてニューオーリンズ港に戻る途中だった。突然左舷のテンダーボートの1隻が吊り具から外れて海に転落した。幸い近くに誰もいない時で、おまけに海も穏やかだった。落下したボートは船首部分が大きく壊れたまま漂流した。


カーニバル・ドリームはその場に停船し別のテンダーボートを海におろして落ちたボートの回収を図ったが、吊り金具の損傷のためか、作業は難航。数時間後、作業をあきらめてボートを放棄し、沿岸警備隊に回収を頼んで帰港の途についた。未確認情報によれば落下の原因はティーンエージャー客がいたずらで吊り金具を解放した模様、と言われているが、本当なら困ったもんだ。(情報はCruise Law Newsより)  


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2019年01月03日

にっぽん丸 グアム島でゴツン!

グアム島のPacific Dayly Newsが伝えるところによると、12月30日同島のアプラ港に入港したにっぽん丸が埠頭に接触して小破した。

にっぽん丸は524名の船客を乗せて年末年始クルーズでグアム、サイパンを訪れていた。この日、夜9時14分頃にっぽん丸はデルタ埠頭に着岸作業中で、埠頭設備と米海軍の給油管に衝突した。衝突により船の右舷に凹みを生じたようだが船客や乗組員、埠頭の作業員に怪我人はない模様。近くには飛鳥IIも接岸していたと思われる。(情報はcruisejunkie com.Padific Dayly Newsより)  


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2019年01月02日

2019 ゆく船 くる船(つづき)



前回は消えてゆく船を紹介したが、今回は新しくくる船をとりあげよう。まずプリンセス・クルーズだ。建造中のロイヤル・プリンセス級のネーミングが発表された。フィンカンチエリのモンファルコーネ工場で建造中の第5番船(14万3千トン:船客定員3,660名)はエンチャントメント・プリンセスと命名される予定。同船はロイヤル・プリンセス、リーガル・プリンセス、マジェスティック・プリンセス、スカイ・プリンセスに続く5隻目の大型船で2020年6月にデビューの予定。


これとは別にプリンセスではLNG燃料仕様の新造クルーズ船2隻の建造契約をフィンカンチエリと結んだ模様。新造船は先のロイヤル級を上まわる17万5千トン:船客定員4,300名の規模。完成引き渡しは2023、2025年になるだろう。


次はバイキング・オーシャン・ラインだ。同社は以前 姉妹会社のリバークルーズ船を一度に10隻デビューさせて業界を驚かせたことがある。オーシャン・クルーズではすでにバイキング・スカイ、スター、シー、ジュピター、オライオン、サンの6隻を擁しているが、先日フィンカンチェリ造船所と追加建造の契約を結んだ。新たに建造する船は従来と同じ船客定員930名の中型船で2024〜2027年の間に納入される予定。これによりバイキング・オーシャン・クルーズ船隊は合計16隻に増加するという春から景気のよい話です。(情報はCruise Industry Newsより)  


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