2023年11月17日

にっぽん丸初乗り記 その4「みなと出船のドラの音たのし」

にっぽん丸初乗り記 その4「みなと出船のドラの音たのし」
さて、宮古港の藤原埠頭で予定の時間を過ごしたにっぽん丸は午後5時の出航時間を迎える。埠頭では市長さんはじめ、一般市民、地元中学校の吹奏楽部メンバーや怪しげな着ぐるみまでが集まり、賑やかな歓送セレモニーを繰り広げた。写真は宮古に接岸中のにっぽん丸。この角度からみるとキュナードの船みたいに見えるのは贔屓目すぎるかな。

にっぽん丸のボートデッキにも乗客が集まり宮古市民の見送りに小旗を振って応える。最近の地方港でよく見かけるなごやかな風景だ。やがて出航時刻。甲板の彼方から賑やかな鐘の音が聞こえてきた。東京出港では見逃した出船のドラだ。

にっぽん丸初乗り記 その4「みなと出船のドラの音たのし」かつて岡晴夫がヒット曲「あこがれのハワイ航路」で♪みなと出船のドラの音たのし、と歌っていた、あのドラだ。慌てて撮った写真がこれ。昔は詰襟に金ボタンの制服を着た給仕君がドラを叩いて廻ったものだが、いまはご覧の通りコロナ対策のマスク姿だ。情緒がないねえ。けど、いまどき出船のドラを鳴らす外国船はないだろう。にっぽん丸は今も頑固に出船のドラの風習を守ってるのだ。

にっぽん丸初乗り記はもう少し続きそうです。



Posted by はじめ at 07:53│Comments(0)
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