2020年09月29日

あのカーニバルが…

メリカのクルーズストップの影響がじわじわと外に聞こえてきた。9月20日、Cruise Law Newsが伝えるところでは世界最大級のクルーズ企業カーニバル・グループでは長引く休業に対応して18隻のクルーズ船の処分と乗組員の一部解雇を具体化しはじめたという。

18隻のなかにはカーニバル・クルーズの古株4隻、ファンタジー、インスピレーション、イマジネーション、ファシネーションが含まれている。船ばかりではない。全従業員33,000人の約20%に相当する7,000人に解雇通知が発送される模様。7,000人のなかに8名の船長、5名の副船長格、5名のゲストサービス・マネージャー、6名のエクゼクティブ・シェフ、6名のホテル・ディレクターも含まれているらしい。嗚呼、驕る平家は久しからず。諸行無常の世間は悲しい。(情報はCruise Law Newsより)  


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2020年09月25日

イタリア勢の再挑戦  





9月22日、コスタ・ディアデマ(13万2千トン:船客定員3,700名)がジェノヴァからクルーズに出航した。







回のクルーズは新しく定めたコスタ独自の「安全・衛生基準」のもとに準備を整え、乗船客はイタリア国籍者に限定。寄港地もチベタベッキア、ナポリ、パレルモ、カグリアーニ、ラ・スペチアとイタリアの港だけを巡るもの。9月27日出港予定のコスタ・デリヂオーサ(9万2千トン:船客定員2,200名)はイタリア人以外のヨーロッパ国籍人でも受け入れOKになり、11月にはカナリア諸島12日間クルーズが計画されている。また新造船コスタ・スメラルダ(18万3千トン)も10月10日西地中海クルーズにデビューさせると発表した。日本でもコスタ・セレーナ(11万7千トン)の2021年度日本周回クルーズを販売中で、なかなかやる気満々のコスタです。


方、コスタの好敵手MSCクルーズもがんばってる。こちらもコスタと対抗して独自の「衛生安全基準」を策定し、クルーズの再出発を進めている。まずMSCマニフィカ(9万5千トン:船客定員2,500名)は10月19日ジェノヴァ発8泊クルーズから営業に復帰する。さらにマニフィカは僚船MSCグランディオーサ(17万7千トン)と共に12月までクリスマス・クルーズに従事する予定。アジア海域ではMSCベリッシモが2021年春の日本周回クルーズでシルク・ド・ソレイユをショーの呼び物にしているが、シルク・ド・ソレイユってコロナ禍のあおりで解散したんじゃなかったかな。それが船上で見られるなんてラッキーだ。(情報はCruise Industry
Newsより)


  


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2020年09月23日

次のピースボートに 

ピースボートを運航するジャパン・グレースが新しいピースボートの獲得を計画中だとCruise Industry Newsが報じている。

ャパン・グレースは現在オーシャン・ドリーム(3万5千トン)とゼニス(4万7千トン)の2隻体制で地球一周クルーズを運営しているが、この2隻をより大型の1隻に置き換える考えもあるようだ。2022年スタートを目論む新しいピースボートの名は具体的になっていないが、もっぱらプリンセス・クルーズのサン・プリンセス(7万7千トン:船客定員2,250名)が有力候補とみられている。オーシャンドリームは1982年デビュー、ゼニスは1992年。対するサン・プリンセスは1995年生まれでピースボートでは初の7万トン級だ。でもプリンセスの名前を残してピースボートでは具合がわるい。♫ 昔の名前ででています とはいきません。(情報はCruise Industry Newsより)Up Date:新しい船名はパシフィック・ワールドになる模様。  


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2020年09月18日

バスコ・ダ・ガマの残念  

型クルーズ船の営業再開には大変な準備が必要で、リスクも大きいと見えて各社とも慎重だ。そこにいくと乗客200名クラスのリバークルーズ船ならいくぶん容易に再開できるだろうと、ボクは思っていたが、それは甘い
というものだった。

9月10日、ポルトガルのドーロ河をクルーズ中のバスコ・ダ・ガマ(客室数71:クロワジー・ヨーロッパ社運航)で2名のフランス人乗客と5名の乗員がCOVID-19の感染検査を受けた。地方紙の報道によると乗客は7日頃から症状を訴えていた模様。クロワジー社は全乗客乗員の乗船前検査を義務付け、持ち込み手荷物の消毒、毎日の体温調べ、船内でのマスク着用、ソーシャル・ディスタンスの励行など対策をしていたにもかかわらずの事態に困惑している。結局最初の発症者2名は入院し、残りの乗客65名(ほとんどがフランス人とベルギー人)は医師の診断後最寄りの川港で下船させ帰国することになる。全乗員は船内待機だ。コロナを完全シャットアウトするのは小型船でも難しいことだな。(情報はcruisejunkie comより)   


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2020年09月11日

コロナ渦中に生をうけて     

クルーズ業界ではダブつく船腹を整理するため、中古船の売却解体処分を進める一方、好況時に発注した新造船の扱いに頭を悩ませている。

折からロイヤル・カリビアンの新造船ワンダー・オブ・ザ・シーズがフランスの造船所で進水した。同船は22万トン級で船客定員5,000人。ロイヤル・カリビアンは同級の巨船をすでに五隻も持っている。当初の計画では、ワンダー・オブ・ザ・シーズは2021年の春完成次第5,000人の客を乗せて就航するはずだったが、先行き不透明の現在、船会社は造船所と協議して工事の速度を落とし、完成引き渡しは2022年に遅らせた。時間稼ぎ作戦が成功するかわからない。生まれてはきたものの、先行き不安な新造船は他にもたくさんある。  


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2020年09月04日

アイーダのクルーズ再開計画

ドイツ語圏のクルーズファンに人気あるアイーダクルーズが再開計画を発表した。

再開第一号船はアイーダマール(7万1千トン)で今年11月1日カナリア諸島のラス・パルマ発になる見込み。続いて11月7日発でアイーダペリア(12万4千トン)がテネリフェとラス・パルマを廻る航海が予定されている。これは当初アイーダノバ(18万3千トン)が予定されていたコース。このほかアイーダステラ(7万1千トン)で12月12日発マヨルカ島パルマから西地中海7日間クルーズが、また12月11日発でアイーダプリマ(12万4千トン)のドバイ、アブダビ発着クルーズが予定された。アイーダクルーズの勇気ある決断が無事成功するといいね。(情報はCruise Industry Newsより)  


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2020年09月01日

♫守るも攻めるもクルーズの  


ロナ禍で航空会社が悲鳴をあげているが、クルーズ会社だって大きな悲鳴をあげている。運航開始の基準は国によって違っている。アメリカはCDCの指導で12月までピタリ運航を止められているが、イタリアは青信号が出た。MSCはグランディオーサ(17万7千トン)を8月16日にジェノバ発の7日間クルーズに出発させた。


の再開第一号船は実に五ヶ月ぶりのクルーズだ。これには厳しい条件があって、まず乗客はイタリア国籍であること。また寄港先はナポリ、パレルモ、バレッタなどイタリア国内に限定されること。また乗船者は乗船のたびに健康検査が義務づけられ、毎日検温と問診票の記入が求められる。船内の衛生管理も新しく厳格になっているという。同船は7日後に感染者ゼロで無事ジェノバに戻った。後日談ではナポリで観光で下船した家族が再乗船時に飛沫感染の予防規定に違反(マスクをしてなかったのかな?)したため乗船を拒否されたようだ。

じイタリアでもコスタ・クルーズは現在慎重にクルーズ再開準備を進めている。同社は医学的専門家を含めた対策委員会をたちあげ「コスタクルーズ安全規定」を作成した。例えば乗船者は(客も乗員も)全員がスワッブ(鼻腔内)検査を受ける。また船内は当然のこと停泊するターミナル内、エクスカーション中のバス車内や観光先での衛生管理にも目を配るという。コスタでは9月6日トリエステ出航のコスタ・デリヂオーサ(9万2千トン)が再開第一号船になるだろう。


開を急ぐイタリア勢に対し、イギリスのキュナードはなかなか用心深く慎重だ。三隻のクイーンたちが予定していた年内のスケジュールは全て中止されているが、このほど来年以降のクルーズ計画が発表された。それによるとまずクイーン・ビクトリア(9万トン)は2021年3月16日出発、クイーン・エリザベス(9万トン)は3月25日出発、クイーン・メリー(15万1千トン)は4月18日それぞれサザンプトン出発でクルーズを再開するという。

バイキング・クルーズはリバー、オーシャンともに本年内の営業を全て停止している。再開時期は未定。巨船ぞろいのロイヤル・カリビアンは全船12月まで鳴かず飛ばずの様子。あの大きな船と大勢の従業員を抱えて、各社の社長さんは頭の痛いことだろう。(情報はCruise Industry Newsより)

  


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