2022年01月26日

クリスタル・クルーズ危うし!  

ドミノ倒しの発端はドイツの造船所MVヴェルフテンの支払い不履行だった。親会社はゲンティン香港。傘下にクリスタル・クルーズはじめスター・クルーズ、ドリーム・クルーズのほか世界各地で旅行会社、カジノ、リゾート会社などを経営する大企業集団だ。それが大きく傾いた。

が沈没するときは真っ先にネズミが逃げ出すという。ゲンティング危うしの情報に関係取引先が動いた。燃料を供給してた会社はシンフォニーとセレニティの未払い燃料代210万ドルと、スーパースター・レブラの未払い燃料代(2017年以降の分を含み)130万ドルの即時支払いを求め、21日、合衆国地方裁判所は船1隻の差し押さえ命令を出した。

リスタル・クルーズ社の発表によればシンフォニーは1月22日で航海を中断してマイアミで乗客を降ろし、セレニティは30日にアルバ島でクルーズを止め乗客を降ろす予定。南極海クルーズ中のエンデバーは2月4日ウシュアイアで乗客を降ろす。日程途中で下船する乗客には未使用分のクルーズ料金を返金する、と会社は発表している。またリーバークルーズは5月まで営業を継続するとしているが、どうだろうか。ドリームクルーズが建造中の20万トン級(乗客定員5千人)巨船2隻は無事完成できるのだろうか。かつてはクリスタル時代を謳歌したクルーズ会社が、いま27億ドルとも言われる負債の重みと闘っている。(シンフォニーの写真はGAZYO氏提供)   


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2022年01月21日

とびきりA級のクルーズ船  

11月18日、メイヤーベルフト・パッペンブルグ工場でシルバーシー・クルーズの次世代船の工事が始まった。

造船の名前はシルバー・ノバ。総トン数は5万4千トンだが乗客定員は728名、飛鳥llと同じ位のサイズだな。でも主機にLNGを燃料に用いる低公害船だ。完成引渡しは2023年夏を予定しているが、先行予約の受付は始まっている。シルバーシー・クルーズでは引き続き同型船をもう1隻建造する計画。  


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2022年01月14日

メラビグリア オミクロンに負けた…

1月9日ポート・カナべラルに帰港したMSCメラビグリア(17万1千トン;乗客定員5700;ベリッシマの姉妹船)では乗客乗員169名にCOVID-19感染者が確認された、とCruise Law Newsが報じた。乗船士官によると、同船は今回のクルーズに出発した最初の1週間で60名の陽性反応者が見つかっていた、と語っている。船内を徹底的に消毒しても新型コロナウイルスは人間が集まればどこからか紛れ込むのだろうか?

に書いたロイヤル・カリビアンのクルーズ船隊の感染状況も深刻だ。9日マイアミに戻ったジュエルOTSは乗員163名が、また同じ日サン・ファンに入港したエクスプローラーOTSでは110名の乗員の感染がわかった、という。ロイヤル・カリビアンではビジョンOTSやセレナーデOTSらの春季クルーズ予定を慎重に検討をしている模様。そうだろな、これじゃ心配で乗れないな。
  


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2022年01月07日

身うちに甘いクルーズ船

界紙によれば一月のクルーズ催行は世界中で68ブランド、計242隻だという。いずれもそれなりにコロナ対策を工夫して出発した。それなのに早くもあの船この船でコロナ感染者が見つかっていた。


4日カルタヘナに着いたジュエル・オブ・ザ・シーズ(以下OTSと略)では検査の結果クルー755名中71名が、乗客1351名中3名が陽性と判明。該当者は下船を認められず船は次のアルバを目指して出航した。同じくロイヤル・カリビアンのビジョンOTSでもクルー25名に、またラプソディOTSではクルー21名に陽性反応が見つかった。メキシコのロアタンに向かったハーモニーOTSでも51名の感染者が発生、同社は対策に追われている。


た3日、リスボンに入港したアイーダノバでは1358名のクルーから52名の陽性反応者が見つかった。船は陽性クルーをおろし、代わりのクルー到着を待って次の寄港地マディラね向かう。一方、リオデジャネイロに入港したMSCプレヂオーサでも乗客乗員合わせて28名の感染者が見つかった。船は当地でクルーズを中止するか検討中。中止が決まれば乗客は空路で帰宅することになる。PCR検査だワクチン接種だと、乗客に厳しい条件を求めながらクルーに感染者が多いのはどういうこった!。  


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