2020年01月31日

さわらぬ神にタタりなし  

♫佐渡へ佐渡へと 草木もなびく…は古い浪花節の一節だが、このところクルーズ業界も中国へ中国へとなびく有様だった。業界トップのカーニバルは中国本部をつくりコスタ・アトランチカ(8万5千トン)、コスタ・セレナ(11万4千トン)、コスタ・ネオロマンチカ(5万7千トン)、昨年は新造船コスタ・ベネヂア(13万5千トン)を投入し、この秋にはコスタ・フィレンチェ(13万5千トン)を加え五隻の集客体制をかためようとしていた。

競合するロイヤル・カリビアン・インターナショナルも負けてない。昨年は新造船スペクトラム・オブ・ザ・シーズ(16万7千トン)に加え今秋にはオデッセイ・オブ・ザ・シーズ(16万7千トン)をプラス、来春には中国史上初の巨船ワンダー・オブ・ザ・シーズ(22万7千トン)の投入を計画している。ビッグツーを追うMSCは現在就航しているスプレンディダ(11万3千トン)を大型のベリッシマ(16万7千トン)に替える算段だし、プリンセスもNCLも負けてない。さらにゲンティングやスターら中国系クルーズも地の利を生かした戦略でクルーズ客のさらなる掘り起こしを期している。


そこに降って湧いたこんどの新型コロナウイルスによる肺炎騒動だ。機を見るに敏というか、さわらぬ神にタタリなしというか、コスタをはじめほとんどのクルーズ船は一斉に中国の沿岸から離れた。いま客船追跡アプリでクルーズ船の居場所を見れば地中海とカリブ海に密集している。ここ当分、中国は真空地帯になりそうだ。  


Posted by はじめ at 07:27Comments(0)

2020年01月24日

インシグニア 半年かけて世界一周  

オーシャニア・クルーズが2022年度世界一周クルーズを発表、1月5日から予約受付を開始した。

船はインシグニア(6万4千トン:船客定員684名)。2022年1月6日ロサンゼルスを起点に6ヶ月で東回りで世界一周航海をする。行程は6大陸、4大洋、44カ国、寄港地はユネスコ世界遺産認定地68カ所を含む91港湾におよぶ。また寄港先のうちボラボラ、シドニー、バリ、上海、ケープタウン、ロンドンなど19港には充分な上陸観光が楽しめるよう停泊する予定。世界一周クルーズは100日前後が標準だが、オーシャニアはそれを上まわる180日だ。気になる料金だが、今年7月インシグニアのサン・フランシスコーニューヨーク20日間クルーズの料金(海側C2部屋)が$4,590(約50万円)だから、さあ…。(情報はCruise Critic Newsより)  


Posted by はじめ at 07:27Comments(0)

2020年01月17日

カミナリ一発 船足とまる 

昨年暮れにシンガポールを出航したサファイア・プリンセス(11万5千トン)は1月3日インドネシア海域を航行中に落雷を受けた。

幸い乗客乗員に怪我人はなかったがマストに落ちた雷はレーダーを直撃、サファイアは航行を中止して洋上で応急修理をするハメに至った。修理は半日を費やしたが別のレーダーの部品を外して処置することで夕刻には機能が戻り予定の航路を進むことになった。大きな船もカミナリ一発で停まることもあるんだ。(情報はcruisejunkie com.,より)  


Posted by はじめ at 08:34Comments(0)

2020年01月10日

またやったね、MSCさん 

年も押しつまった12月30日朝、地中海はシシリー島のパレルモ港に接岸中のMSC グランディオーサ(18万1千トン:乗客定員6761名)が強風におされて埠頭に衝突、岸壁の一部が崩壊し海没した。

グランディオーサはほんの一ヶ月前に処女航海に乗り出したばかり。MSCクルーズ最新最大の客船は船尾に小さな凹みを作った。このところ躍進めざましいMSCだが急速に増えた船に熟練の船員が足りないのかよく事故がある。去年は6月にベニスでMSCオペラが停泊している小型観光船に衝突した。その前の年の2月にはブエノスアイレスでMSCオーケストラとMSCポエジアが接触事故を起こしたし、4月にはロアタンでMSCアルモニアが埠頭の設備を押しつぶす事故を起こしている。(情報はcruisejunkie com.Daily Mailより)  


Posted by はじめ at 07:26Comments(0)

2020年01月07日

チップ もっとくださ〜い  

クルーズ経験者はご存知のように、船旅をするとクルーズ料金とは別にGratuityと呼ばれるチップを払わねばならない。これはクルーズ最終日にフロントからクルーズ料金と一緒にチップの請求明細が届き、異存なければ乗船客の口座から自動的に引き落とされる。異存と拒否の手段は用意されているが、実際に払わないで下船するのはかなりの抵抗があるらしい。

そのチップをセレブリティ・クルーズは1月6日から値上げする、と発表した。新レートは通常船室で客1名1日あたり$15.50(従来$14.50)に1ドル値上げした。コンシェルジェ付の部屋では@$16.00、さらに上級のアクアクラス船室なら@$19と同じように1ドルづつ増えた。たかだか1ドルと言うなかれ。カップルしで10日間クルーズとなれば一人$155で二人分なら$310(約3万3千円)だ。セレブリティが値上げすれば必ず他社も追従する。昔から「心づけ」や「お長目」の風習はあるけど、受け手側から値上を求められてはシラける。日本人には本当に悩ましい問題です。(情報はcruise critic com.より)  


Posted by はじめ at 22:08Comments(0)

2020年01月03日

スカーレットの次はヴァリアント・レディ  

HAPPY NEW YEAR!
デビュー前からその特異なデザインやクルーの奇抜な制服で話題をよんでいるヴァージン・ヴォヤージュが、今年3月お目見えする第一船スカーレット・レディにつぐ第二船の船名を発表した。

第二船の名はヴァリアント・レディ。(なにやらアマゾネスみたいに勇ましい感じ)2021年5月に引き渡されたあと、処女航海は地中海のフランス、スペイン、イタリア各地周航になる。同船はスカーレット・レディと同じ11万トンで船客定員は2,770名。このあと2022年秋と2023年冬に姉妹船2隻が相次いでデビューする予定だ。(情報はCruise Industry Newsより)  


Posted by はじめ at 08:12Comments(0)