2023年11月19日

にっぽん丸初乗り記 その5 「居心地の良いライブラリー」

昔から客船は図書室(ライブラリー)をおろそかにしなかった。インターネットもDVDもない時代、図書は海の長旅の必需品だったし、本好き乗客たちの交流の場でもあっただろう。ボクも本好き人間なので、乗船すると真っ先に図書室チェックをする。しかし、最近の新しい客船では(その巨体に関係なく)図書室が貧弱になってきた。なかには図書室が無い船もある。図書室よりもインターネットのWiFi環境の整備が優先されている。それも時代の流れだね。
にっぽん丸初乗り記 その5 「居心地の良いライブラリー」

ところでにっぽん丸のライブラリーは5階でブティックや日用品ショップと軒を並べている。空間はカギの手型だがブティックにショップをプラスしたより広く椅子の配置もゆったりだ。ここにはカフェ(有料)もある。
にっぽん丸初乗り記 その5 「居心地の良いライブラリー」




蔵書は豊富だ。船客が読み終えた本を寄贈したものもあるようで、ベストセラーや新刊小説も多い。ここで読んでも自室に持ち出しても良い。返却は指定場所に置けば司書の人が正しい書棚に戻してくれる。本は常に正しい分類で並んでいる。
にっぽん丸初乗り記 その5 「居心地の良いライブラリー」

本のほかサライや家庭画報などの最新月刊誌や新聞も揃っている。係員は常時いる様子もないが、全ての書籍がきちんと整理されている感じが心地よい。本を読むためにこの船に乗ってもいいかな、と思える。飾られた大きな帆船模型はいかにも洋上図書館らしい雰囲気である。

最終航海日の午後、ビンゴゲーム大会に参加した。会場のドルフィン・ホールには乗船客のほとんどが出席してるほどの盛況。クルーが演じる進行役やヘタクソな「南京玉すだれ」に満場大笑い。豪華景品も有名タレントも不要である。いつしか参加者全員がひとつになって盛りあがる様子を見てボクはふと気づいた。これが「にっぽん丸ファンクラブ」なんだ、と。ちなみにボクのビンゴの成果はゼロ。ツキはありませんでした。



Posted by はじめ at 08:42│Comments(0)
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