2019年08月30日

ロシアでリバークルーズ船火災

8月23日早朝、サンクト・ペテルブルグに停泊中のリバークルーズ船で火災が発生した。船は五月から十月までの間、モスクワまで11日間クルーズに従事する4層デッキの客船。

火元はピョートル・チャイコフスキー号だが火は横並びに係留中の姉妹船セルゲイ・ディアギレフ号にも延焼した。船客240名と乗員80名は消防隊の誘導で船から脱出できたが、男性乗員ひとりの遺体が機関室で発見された。火災の原因と損害は調査中。(情報はCruisejunki com.Newsweek,PortNewsより)
  


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2019年08月23日

また女性キャプテン誕生!  

ヴァージン・ボヤージュのサー・リチャード・ブランソン会長は、来年はじめにデビューする同社の第一号船スカーレット・レディ(11万トン:船客定員2,860名)の船長にウエンディ・ウイリアムズさんを起用すると発表した。

ウイリアムさんはカナダのケベック州セプト・イル市の出身で、これまで28年間海員経験を積んできた女性。そのうちの15年以上が客船勤務だったという。ヴァージン・ボヤージュに女性船長は最初だが、すべてに斬新さを尊ぶ同社は船長職以外の機関部士官や保安担当士官、公衆衛生管理士官などにも女性を配していきたい、と述べている。「わが社の船にコドモ客はご遠慮いただく」とオトナのクルーズ船宣言をしているブランソンさん、やるね!  


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2019年08月19日

セレブリティのエンスト  


7月20日、シアトルを発ってケチカンに向かったセレブリティ・ソルスティス(12万1千トン:船客定員2,850名)が突然エンジン不調におちいり仕出港へUターンした。沿岸警備隊の調べによると同船は発電機の故障が原因で推進器と操舵機の動力が停止したためという。点検修理は午前一時以前に終了し、セレブリティ・ソルスティスは再びケチカンに向かった。動力を失っても墜落しないから船はいいね。(情報はKIRO7,cruisejunkie com. より)   


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2019年08月15日

船のプールで溺死? 

6月14日早朝、カリブ海クルーズ中のカリビアン・プリンセス(11万2千トン:船客定員3,600名)のプールに男性客が沈んでいるのが見つかった。

男性客はすぐさま水から引き揚げられ手当てをうけたが蘇生できなかった。男性の身元はアメリカ空軍所属のスティーブン・オザクエ少佐で夫人と共にクルーズを楽しんでいた。夫人によるとオザクエ氏は前夜プールサイドでのパーティで遅くまで酒を飲んでいたというが、詳しい事情はわからない。カリビアン・プリンセスはフォート・ローダデールへ引き返した。通常クルーズ船のプールの水深は1.4m程度だ。ここでの事故って意外に多いね。(情報はcruisejunkie com.,Sun Sentinelより)  


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2019年08月09日

P・O・アメリカにお別れ(ハワイクルーズ 最終回)


ナパリコースト沖でUターンしたプライド・オブ・アメリカはオアフ島まで約190海里をひたはしる。クルーズ最後の1日は船内いたるところでお別れイベントが始まった。例えば「最後のフランダンス教室と発表会」やブッフェでは「ハワイ料理特集」、プールでは船の士官と船客の「水中バレーボール大会」、船内お土産店では半額セールなどなど。



僕らは一週間ベッド下で休息させたスーツケースを取り出し荷造りを始めた。トランクには指定されたピンクの荷札をつけ、今晩11時までにドアの外に出す約束だ。明朝は洗面道具と貴重品だけ入れた小さなバッグだけ持って船を降りればいい。
最後の夕食はリバティ・ダイニングルームで済ます。食事から戻る頃、荷造り済んだスーツケースが廊下をうめていた。部屋には航海中にルームカードで支払った経費の請求書が届いていた。内容をチェックする。うむうむ、間違いはないぞ。







明朝は7時ホノルル着予定。6時に起きればダイヤモンドヘッドとワイキキのワンショットが撮れるぞ、と思って早寝した。ところが6時前、明るくなった窓に気づいてベランダに出たら船はもうホノルル港ピア2への接岸コースに入っていた。


定刻、プライド・オブ・アメリカは、一週間前に離れたときと同じ位置にピタリと接岸。総距離800海里(1493km)の航海、お疲れさんでした。ボクらはみどりさんの案内で手荷物をもって6階マルティグラ劇場で待機。20分も待たず下船OKがでた。この船はアメリカ国内航海だからパスポートも入国審査もない。そのまま船を降り、ターミナルで見つけた自分のスーツケースを転がしてタクシー乗り場に向かう。タクシー乗り場ではみどりさんが1台のタクシーを呼びボクらを手招き。ご親切にありがとう。帰心矢の如し、ワイキキビーチに背を向けて空港へ直行、日本行きハワイアン航空便に搭乗した。


あらためてプライド・オブ・アメリカを総括してみよう。ベルリッツでは「ファミリー・フレンドリーなリゾートシップ」として三ツ星評価している。図らずも日本のぱしふぃっく・びいなすも同じ三ツ星評価だ。(ボクはパシビに乗ってないので評価の妥当性はわからない)しかしPOアメリカは家族連れや若者で賑わう大衆船とは異なる落ち着きが好ましかった。食事やサービスもプレミアム以上のクルーズに慣れた人は不満かもしれないが、ボクは合格点をあげたい。どうしても外国船で日本食を食べたい人は別だが、レストランには日本語メニューがあり船内日本語新聞もある。みどりさんのようなベテラン・コーディネーターがいるかぎり船内の日々は万事心配ない。この船でオアフ島以外の素朴なハワイ旅行をすすめたい。ボクもまたいつかもう一度乗ってみたい船だ。  


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2019年08月06日

ナパリコーストの虹(ハワイクルーズ その11)


カウアイ島ナウイリウイリ停泊二日目。今日はいよいよ本クルーズの大目玉、ナパリコースト周遊だ。出航は午後2時なので,その前にカラパキ・ビーチとアンカーコーブ・ショッピングセンターを冷やかしに行った。場所は埠頭から車で7,8分の近さ。無料のシャトルバスが10分置きに動いていた。そこにはABCマートはじめお馴染みの店が軒を連ねている。ここでなければ買えない品はないし値段も特別やすくはないが、やっぱりおみやげを買ってしまった。

午後2時、プライド・オブ・アメリカはナウイリウイリの埠頭を解纜(かいらん)、ナパリコーストに向かった。ナパリコーストはカウアイ島の西海岸にあり映画ジェラシックパークの舞台として登場してから一躍有名になった景観だ。船はナウイリウイリ港を出て反時計廻りに進み、洋上からナパリ海岸の景色を見せてくれると言う。「いまの船長は船を陸地寄りに進めると言う評判ですよ」とはコーディネーターみどりさんの情報。これは期待しよう!

船がナパリに向かう時間を利用してみどりさんが日本人客に明日の下船手続きの説明をした。曰く「荷物は今晩11時頃までに部屋のドアの外に出しておくこと。会計の精算書が届いたら内容を確認し、間違いがあれば申し出ること」などなど。日本人客の中には(そんなことわかってるよ)という態度のご仁もいたが、みどりさんは何か問題がおきたときの窓口として頼りになるんだから、無視しては失礼だ。ボクは午後のフライト予定なので急いで下船する必要がない。というところでピンク色の荷物タグを渡された。


午後5時頃、そろそろナパリコーストに近づく頃だ。見物席の陣取りをしよう、とカメラを抱え14デッキに行きデッキチェアを二つもゲット。そのうちに見物客が増えてきた。めざすナパリの奇観が見えてきたが陸地側は雲に覆われている。これでも見えるのかなあ?心配になってきた。




5時半、船が陸岸寄りにぐんぐんと接近する。心配した雲はどこかへ去った。切り立った山肌を背景に海岸を並走するヨットがいた。マストの高さで奇岩の高さが推測できる。すごい景色だ。今ここにプテラノドンが飛んできても不思議でない雰囲気だ。






カウアイ島の自動車道路はナパリコーストで断絶してる。この景色は海から眺めるか飛行機の窓から眺めるか、いずれの方法しかないのだ。


ハワイの女神の粋な計らいか、瞬間、ナパリコーストに虹がかかった。ボクは夢中でシャッターを切った。虹は数分間で消えた。旅の目的が果たせたような爽快な気分になった。






気がつくと左舷甲板は見物人でいっぱいだ。デッキチェアを二つも占領していては申し訳ない。ボクらはひとまず部屋に戻ることにした。






やがて船は船首をゆっくり巡らせ、今度は右舷を陸側にさらして進みはじめる。

部屋は幸い右舷側なので、ボクはベランダの椅子に座り遠ざかる奇景をずっと見送っていた。このあと船はオアフ島に帰るコースにつき穏やかな航跡を長くひきながら走り続けるのだった。さあ、今夜は大荷造り大会だ!(次回で最終回)

  


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2019年08月02日

グランドキャニオンとは大げさな (ハワイクルーズ その10)


あくる朝、船はカウアイ島ナウイリウイリの埠頭に着岸する。二日間停泊の初日、ボクらは船が主催するワイメア渓谷見物ツアーに参加した。今回のクルーズでは唯一の日本語ガイド付きエクスカーションだ。20数名の日本人グループと一緒に大型観光バスで埠頭を出発した。さすがガーデン・アイランドと呼ばれ緑豊かなカウアイ島だ。ユーカリの樹林がトンネルのように茂る道をひたすら走る。




ポイプの海辺では潮吹き岩を見物。近くの住宅街でこんな標識をみっけた。「野良猫や野良ニワトリに餌をやらないでください」だって。見ればあちらこちらにチャボ位の鶏が闊歩している。ガイドさんによれば庭先に玉子が転がってることもあるとか。











かれこれ1時間も走り、今日のハイライトであるワイメア渓谷に到着。ここからバスを降りて展望台に向かう。

息を切らせて高台に登る。見えた!これがハワイのグランド・キャニオンと称する渓谷の眺めだ。(グランドキャニオンはちょっと大げさだなあ)でも火山島ならではのちょっとした景観だ。


危険だから柵の中側に入らないでください、という注意書きを無視して崖っぷちに接近する観光客たち。こういう人はどこの国にもいますな。

このあとバスはおきまりの土産物屋に寄り午後2時ころに埠頭の船に戻った。明日はカウアイ島最大の見せ場、猛々しい岩山がそびえるナパリコースト見物だ。(続く)
  


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