2022年10月28日

バイキング・ミシシッピに河どめ  

球は相当のヘソ曲がりだ。乾燥地のパキスタンやアフガニスタンに大雨を降らせたら、北アメリカには干ばつで8月から雨を降らせてない。そのためミシシッピ河は近年にない渇水らしい。管理当局は北行き南行きとも船舶の航行停止を発令した。「川止め令」である。あおりをくったのは今年デビューのリバークルーズ船バイキング・ミシシッピだ。386名の乗客を乗せ、いざ出港というタイミングでストップをくった。バイキング・ミシシッピはヨーロッパ型のロングボートの客室階をさらに一層積み重ねた新造船。

基本はかつてミシシッピやミズーリーを席巻した外輪式ショウボートを彷彿させるデザインだが、大きく異なるのは外輪式推進装置でないことだ。
以前アラスカで外輪式観光船ディスカバリーに乗ったとき気づいたが、(左のイラスト)喫水の浅い外輪船はあれでなかなか小回りがきき河岸近くまで寄せられるし前進後退も機敏だった。渇水期でも外輪船はスクリュウ船より実用性が高いかもしれないね。しかし150年も昔の技術そのままでは非効率だろう。やっぱり自然には勝てませんという教訓かなあ。

上の写真はそのとき乗った外輪船ディスカバリー(今も健在かどうか知りません)



  


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2022年10月14日

バイキング・ロングボートが衝突事故  

9月11日早朝、ライン河でリバークルーズ船の衝突事故が発生した。

の朝、バイキング・リバークルーズのロングボート、Viking Kvasir(バイキング・クバシル?)は南ドイツのヴェーゼル近くを航行中だった。ライン河は折から濃霧に覆われて川面の視界は最悪だった。時刻は6時50分頃、濃霧のなかで接近する貨物艀に気づき、当直航海士(女性)が急速回避を試みたが間に合わず強い衝撃を受けた。船内は窓ガラスが割れたり、食器類が割れる被害が生じた。幸い100余名の乗客のうち2名を除くほとんどは就寝中で怪我はなかったが、起きていた2名は転倒して軽傷を負った。他には食堂で朝食の準備をしていたクルー1名が火傷を負った。リバークルーズは揺れないし、訪問都市の中心近くに接岸できることから人気上昇中だ。でも川幅がせまい水路ではこのような接触事故もあるし、季節によっては渇水や増水もある。どこで何があるかわからないのが旅ですね。  


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2022年10月07日

昔なら火事とケンカは江戸の華だけど…  

のクジラの尻尾みたいでエキセントリックな煙突は人をクルーズに誘うものがあるけど、幸か不幸かボクはカーニバル・クルーズの船に乗ったことがない。

のところカーニバルの船上で起きているケンカ騒ぎがネット動画を騒がしている。ネット動画ばかりではない、マイアミ・ヘラルドやサンなども「またカーニバルでケンカ騒ぎ」などの見出しが続いている。ボクが見た動画は去年6月のカーニバル・マジック(12万8千トン)での出来事だ。朝の5時半、プールサイドで数十人の客が入り乱れて言い争い、あげくの果てに殴り合いを始めた。見たところ圧倒的に褐色の肌をした30歳前後の男女が多く、大関並みの体格の女性が口角泡を飛ばしてパンチを振るっていた。今年の9月にはカーニバル・サンライズ(10万1千トン)でも乱闘騒ぎがあった。なにぶん1隻に三千人も客が乗ってる大衆的な船である。ケンカの原因はわからないが、酒の飲み過ぎや船の乗船保安係の無能無策ぶりが指摘されている。クルーズ中に行方不明者がでるミステリアスな事件も関係あるだろうか?怖い怖い。日本船ではちょっとありえない話です。  


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