2024年02月16日

韓国で低公害コンテナ巨船   

国のヒュンダイ(現代)重工蔚山造船所で、まもなく大型コンテナ船が完成する。船の名前はアン・メルスク。(英語読みでマースクとも)神田修治さんの「船のカタチ」の受け売りをすれば、コンテナ船は1960年代後半から世界の海運界に広まったが、なかでもAPモラー・メルスク社は熱心に改良を続け世界最大級のコンテナ船運営会社になった。
韓国で低公害コンテナ巨船   
の後もコンテナ船の大型化は進み、一時は12万馬力のエンジンを載せ3軸の推進機で最大速度33ノットで走る航空母艦並みの船まで出現した。採算性も無視できず、近年は低公害化が求められ速度よりもグリーンシップ化が重視されるようになった。アン・メルスクはその典型だろう。建造中の写真を見るとブリッジとハウスを前後に離したトリプルE級の発展形とみえる、20フィート型コンテナなら16,592個を積める。主機はMAN製ディーゼルエンジンで重油かメタノール燃料の併用が最大のウリ。速力は21〜24ノットほどか。2月末には竣工する予定。ボクとしては好きな船形ではない。

ルスクのコンテナ船といえば忘れられないのはトム・ハンクス主演の映画「キャプテン・フィリップス」がある。大規模漁業会社のために衰退したソマリアの漁師がコンテナ船のハイジャックをする話だった。映画ではメルスクが全面協力をして撮影用にアラバマ・メルスクを提供した。撮影にはアメリカ海軍の駆逐艦トラックストンも協力し、地中海のマルタ島沖で9週間をかけて行われリアリティ満点の作品になった。でもアン・メルスクみたいな巨大船をハイジャックしたら隠し処に苦労するだろうなあ…。



Posted by はじめ at 07:01│Comments(0)
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